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第二弾 樋口陽一、小路田泰直、小沢一郎 

     「立憲主義の危機」はなぜ起きるのか~近代日本史を振り返りながら

本年4月20日、憲政記念館において「緊急鼎談 樋口陽一、小林 節、小沢一郎 憲法を語る」を開催しました。これは、集団的自衛権の行使容認の閣議決定をはじめとする昨年来の立憲主義の危機に際し、「憲法とは何か、とりわけ日本国憲法とは何か」をテーマに、立場は異にしながらも「国民安保法制懇」で共に活動されていらっしゃる日本の憲法学の双璧と言える樋口陽一先生と小林節先生、さらに政治家として憲法に深い見識をもたれている小沢一郎衆議院議員のお三方により、憲法ならびに立憲主義について深掘りした議論を展開していただきました。

 

しかし、今国会では相変わらず茶番劇とも言える答弁が繰り広げられ、今まさに、立憲主義の精神をあざ笑うかのように、数の力によって憲法違反ともいえる法律が国権の最高機関である立法府で堂々と成立しようとしています。これは国民への背信行為であるばかりか、明治以来、日本が歩んできた立憲政治、議会政治という歴史を冒涜するものでもあります。

 

そこで改めて思い起こされるのが、4月20日の会場で樋口先生が最後に朗読された竹越与三郎氏が明治立憲主義の時代を担う世代に読ませたいとして著した『人民読本』の第4章「虚偽の愛国心」一節です。私たちはこの一節を余韻として心に残すだけではなく、より積極的にこの言葉の意味を考え自らの行動指針としていくべきだと考えます。

 

そこで今回、緊急鼎談第二弾といたしまして。憲法学者ありで日本近代史にも造詣が深い樋口陽一先生、歴史学者であり独自の近代史観を持たれている奈良女子大学文学部教授の小路田泰直先生、そして現役国会議員最長老で日本史にも明るい小沢一郎衆議院議員のお三方に、立憲主義の危機について、日本近代史における立憲政治・議会制民主主義、政党政治の歩みをなど背景に議論していただきます。なお、議論を深めるためのナビゲート役とし今回は歴史学者である大阪府立大学現代システム科学域教授の住友陽文先生に司会を務めていただきます。

■ 登壇者
   樋口 陽一 憲法学者  東京大学・東北大学名誉教授
   小路田泰直 歴史学者  奈良女子大学文学部教授
   小沢 一郎 政治家   衆議院議員

 

■ 司会
   住友 陽文 歴史学者大阪府立大学現代システム科学域教授

 

■ 開催日時  2015年7月24日(金)  開場:15時30分
                         開演:16時
                         終了:18時(予定)

■ 開催場所  憲政記念館 大ホール(前回同様)

■参  加   費  1,000円

■募集 人員  300名
■ 主        催     自由と平等とデモクラシーを考える市民の会

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